はじめに
日常的に染み付いた習慣、「当たり前」を変えるのって、難しいですよね。
頭の中で強く決心したつもりでも、
思うように、実践が伴わなかったり。。
これに対し、英語圏では、様々な「チャレンジ」を行う慣習が多い印象です。
調べたところ、人気なものに下記などがあります:
- #100DaysOfCode: 100 日間毎日コードを書く
- NaNoWriMo: 11 月の 1 ヶ月で小説を書き上げる
- 75Hard: 75 日間、毎日 5 つの厳しい目標を完遂する
これらのチャレンジは、「公開することのコミットメント」と「コミュニティ」の力で、一人では継続が難しい習慣化を助けてくれます。
SNS でハッシュタグを付けて進捗を共有することで、適度な「見られている感」が生まれ、続ける力になる感じですね!
過去の「30 日間ブログ投稿チャレンジ」
筆者自身、このようなチャレンジ系が好きで、結構よくやります。
昨年(2024 年)は、「30 日間ブログ毎日投稿チャレンジ」をしました。
最初は「結構大変そう...」と思っていましたが、
意外と後半は慣れたもんでしたね!
その経験から得たのは、
- 誰もそこまでしっかりみていない
- クオリティ低くても別に問題ない
- むしろ気を抜いて書いた記事が、拡散されたりもする
この経験から得られた気づきは大きく、特に:
- 公開コミットメントの力:「やります」と公言すると、不思議と続けられる
- 小さなゴールの積み重ね:「1 記事」という小さな単位が続けやすい
- 見える化の効果:カレンダーに ✅ をつける単純な行為が満足感・達成感を産む
そもそも、完璧主義的なマインドを克服する目的で、
「言い訳・先延ばしをせず、必ず毎日公開する!」というチャレンジだったので、これは有効でした!
このような課題は、
意外と多くの人に共通することだなとも、感じています。
今回の課題:生産性向上と集中力の強化
さて、最近の筆者の課題は「作業への集中力を高め、生産性を上げること」です。
普段より、もう1段階、作業へのコミットを高めるために、
毎日アウトプットをする的な習慣・チャレンジを行いたいと考えています。
ちょうどいい感じのチャレンジがないか、AI に聞いたり、リサーチしてみました!
チャレンジを探して
まず、既存のチャレンジで自分に合うものがないか調査してみました。
見つけたものとしては:
- #100DaysOfCode: コーディングに特化しすぎている
- #The100DayProject: 100 日は長すぎる感じ
- #Ship30for30: ライティングのみにフォーカスしている
どれも素晴らしいチャレンジなのですが、筆者の場合:
- コーディング以外のアウトプットも含めたい
- まずは 30 日間で習慣化したい
- アウトプットの種類に柔軟性を持たせたい
という要件があり、既存のチャレンジではしっくりきませんでした。
自分に合うチャレンジの作成
そこで、自分に合ったチャレンジを作ることにしました。
要件は:
- 期間は、まず 1 ヶ月: 長すぎず短すぎない期間
- 毎日アウトプット: とにかく世に出すことの習慣づけ
- 多様なアウトプット: コーディングやブログなど、特定のアウトプットに限定しない
- ゲーミフィケーション: 楽しめる要素がある
そこで、Claude 3.7 と一緒に考えたのが、「#ShipIt30Challenge」です!
#ShipIt30Challenge の紹介
「Ship It」とはテック業界で「製品をリリースする」「成果物を出荷する」という意味で使われる言葉です。
つまり、このチャレンジは
「30 日間、毎日何かを完成させて世に出す」という挑戦です。
「考えるだけ」ではなく「形にする」ことが、重要ですよね 😎
ポイントシステム
様々なアウトプット活動に応じて、自由にポイントを設定できます:
アウトプット種類 | ポイント | 難易度 |
---|---|---|
技術的発見・学びの SNS 投稿 | 1 ポイント | 低 |
コードの修正(小さなコミット) | 2 ポイント | 低 |
技術的アイデアなどのメモ公開 | 2 ポイント | 低 |
新たなアイデアの調査・発信 | 3 ポイント | 中 |
ブログ記事の執筆・公開 | 4 ポイント | 中 |
機能追加(大きめのコミット)・周知 | 5 ポイント | 高 |
目標設定
- 日次目標: 最低 2 ポイント
- 週次目標: 最低 20 ポイント
- 月間総合目標: 100 ポイント以上
基本ルール
- 毎日記録: 毎日のアウトプットとポイントをトラッキングシートに記録
- 多様性確保: 同じタイプのアウトプットばかり行わない
- 週間振り返り: 定期的に週間の振り返りを行う
- ハイインパクト・マイルストーン: 月に 1 回以上は 5 ポイント以上の大きなアウトプット
- 共有タグ: アウトプットには「#ShipIt30Challenge」タグを付けて共有
#ShipIt30Challenge の利点
このチャレンジの最大の利点は、完璧主義との決別です。
多くの開発者や起業家(私を含め)は、完璧を求めるあまり、アウトプットを先延ばしにしてしまいます。
- 見た目をもう少し改善したい、
- 記事にさらなる解説を追加したい...
そんな思いが、結果的に多くのタスクを「ほぼ完成」の状態で止まらせてしまうのです。
Facebook の創業者マーク・ザッカーバーグは
Done is better than perfect(完璧より終わらせること)
という言葉を残しています。
まさにこの精神を体現するのが、Ship It(出荷する)という考え方です。
他にも以下のような利点があります:
- 習慣形成の科学に基づいている: 毎日のきっかけ、シンプルな行動、即時の報酬という 3 要素を組み込んでいる
- 柔軟性がある: その日の状況やエネルギーレベルに合わせてアウトプットを選べる
- ゲーミフィケーション: ポイント制が達成感と進捗の可視化をもたらす
- 多様なスキル向上: 様々なタイプのアウトプットにより、複数のスキルが向上する
筆者の場合は、意図的に意識しないと、
作業時間や書いた文章・コードの量で、作業した気になってしまいます。
しかし、結局それらは外部に公開しないと、意味がありません。
- 製品の開発より、それの売り込み。
- 記事の執筆より、それの周知。
- 作業時間より、外部公開できる成果。
これは本当に、すぐに忘れてしまいがちです。。
カスタマイズの自由
#ShipIt30Challenge の良いところは、
自分の状況に合わせて自由にカスタマイズできる点です。
例えば:
- アウトプットの種類: 自分の職種や目標に合わせてアウトプットのリストを変更
- ポイント配分: 難易度や重要度に応じてポイントを調整
- 目標設定: 自分のペースに合わせて日次/週次目標を調整
- ルールの変更: 多様性ルールなど、自分に合わせてカスタマイズ
筆者の場合は、プログラミングやブログ執筆だけでなく、
「30 分以上の深い集中作業」や「プロダクトの改善」など、段階的に拡張していこうと思っています。
おわりに
プロダクト開発で、克服すべき根本的な問題は、アウトプットが遅い・少ないことだと思っている。こだわりすぎたり、他者の目を気にして、アウトプットを先延ばしにしてしまうということ。なので、最近は「30 日間、毎日作ったものを公開する」という、#ShipIt30Challenge を布教している。記事でも、
以前、X に投稿したとおりですが、
とにかく何かを完成させて世に出す行為が、大切ですね!
Linkedin のリード・ホフマンの言葉も有名です。
最初のバージョンが恥ずかしくないなら、それはリリースが遅すぎた証拠だ
つまり、この問題は世界共通の傾向なので、
しっかり認識して対処する必要がありそうです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます 🚢
もし、他にも「面白いチャレンジ・習慣」がありましたら、
ぜひ教えてください!
Happy Shipping! :)